しばらく、相続(争続?)事例が続きましたので、
今回は知っておくと役に立つ簡単な税法マメ知識をいくつかお伝えします。
1.相続放棄した人の分は控除に含まれるか?
例えば、相続人が4人いて、3人が相続放棄したとします。
通常、相続税の計算をするときに、遺産から控除できる基礎控除金額は、
5,000万円+1,000万円×法定相続人数
=5,000万円+1,000万円×4人=9,000万円
となりますが、3人が相続放棄したときの基礎控除金額はいくらになるでしょうか?
答は、そのままの9,000万円です。
相続放棄したとしても、基礎控除金額の計算をするにあたっては、
法定相続人の数だけ控除の対象になりますので、注意が必要です。
2.葬儀費用はどこまで控除できるか?
葬儀費用は、遺産の金額から控除できることになっておりますが、例えば、葬式当日の読経費用や、香典返し、墓地の購入費、49日の法要費用とかはこの葬儀費用に含まれるでしょうか?
答は、葬式当日の読経費用はOKですが、他は全てNOです。
これらの他、生花については、喪主が負担したものだけは控除可能ですので、注意が必要です。
税理士に依頼している場合には、間違えることはないと思いますが、ご自身で申告する場合には、お気をつけいただけるとよろしいかと思います。
【長公認会計士事務所の相続・事業承継のページ】
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