消費税増税に伴う車の購入

消費税率10％への引き上げが、あと半年後に迫ってきました。

2％の影響は高額な買い物ほど大きくなります。引き上げ後の車の購入を考えられている方も多いと思いますが、車の購入は増税前が必ずしもいいとは言えません。

それは、今回の消費税増税のタイミングで、自動車に関わる税金の見直しが行われるためです。

まず、消費税増税後に購入する自動車を対象に、「自動車税」が最大4,500円減税されます。「自動車税」とは、毎年4月1日時点での自動車の所有者に対して課される排気量に応じて支払う地方税で、都道府県が徴収し自治体の道路整備などに充てられています。

今回、消費増税後の景気対策の一環で減税が行われますが、実施されれば「自動車税」制度が創設された1950年以来初の減税となります。

排気量2.5L以下を対象に、約1,300億円規模の減税となる見通しで、排気量別の減税額は以下となっています。

1.0L以下　 　29,500円 → 25,000円（4,500円減）
1.0L〜1.5L 　34,500円 → 30,500円（4,000円減）
1.5L〜2.0L 　39,500円 → 36,000円（3,500円減）
2.0L〜2.5L　 45,000円 → 43,500円（1,500円減）

また、「自動車取得税」も廃止され、その代わりに「環境性能割」が導入されます。
「環境導入割」とは、環境負荷軽減に合わせて非課税・1％・2％・3％の4段階の課税がされるものです。

この環境性能割は導入から１年間に限り1％軽減されます。
 

これらを踏まえると、少しでもお得に車を購入する方法は、環境性能のより良い車を購入することだと思います。エコカーの購入であれば、増税後であっても免税の優遇措置が受けられる上に、普段の維持費も安価で済みます。

高額な買い物だからこそ消費税の2％の差は大きく、増税前に購入したくなってしまいますが、購入を考えられている車のサイズや性能によっては、消費税増税後に購入した方が長い目で見るとお得になる場合もあるため、自動車税などの税額を確認し、しっかり見極めて購入されることをおすすめします。

（記事）【所員：池松】

　

　

　

　

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
※相続のご相談なら長公認会計士事務所　まで

HPアドレス　　 http://www.chou-acctg.com
電　　　話　　092-731-4640
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝