氣づき通信 平成28年06月医業

兄弟で相続争いをするのは普通のことだ

 

橘玲さんの最近の書物で『言ってはいけない残酷すぎる真実(新潮新書)』という本がよく売れています。これは、進化論と遺伝学で明らかになってきた、人の行動に関する研究成果を紹介している本です。その中に、こういう一節があります。

 

『人は自分と血縁関係にある近しい人に危害を加えようとはしない。だが、家族だからといって、なにもかも丸くおさまる訳ではない。

(中略)

イギリスの経済学者 ニック・ポータヴィーは、様々な「幸福」を金銭に換算している。

それによると、家族と死別したときの悲しみを埋め合わせる賠償額は、配偶者が5,000万円、子供が2,000万円に対し、兄弟はわずか16万円で友人(130万円)よりも少ない。

幼い頃は親しかった兄弟も、歳を重ねるにつれて疎遠になっていく。絆の価値がたった16万円なら相続が争続になるのも無理はない。』

 

小さい頃は文字通り血の繋がりを感じる兄弟も、歳をとっていけばいくほどそれぞれの家族が出来ます。親の目からはいつまでも子供(2,000万円)の価値があり、子供達兄弟の間でも同じように相互2,000万円の価値を感じていると思うかもしれません。

 

子供のころ仲良かった兄弟という記憶が親には残っている。しかし兄弟は他人の始まりという言葉もあります。

それぞれ家族ができ、親の家族、兄弟から離れていく。とすれば、賠償額が他人である友人の130万円よりも少ない、わずか16万円の価値しか兄弟に見ていない。という統計も納得できます。

このようになっている中で、親が亡くなった後に相続争いが起きる方が当然だとも言える訳です。

 

兄弟争いといっても弁護士を立てあって争うという激しいものではなく、ただ何となく遺産分割後不満足感をもっている兄弟がいる。勿論口に出しては言わないというようなレベルまで含めたら、争族というのは意外に多いように私の数多くの相続税の申告の経験から感じています。

 

相続が起きたとしても、ある一定の所で線引きが出来るような遺言書というものの必要性はだんだん高まってきていますし、認識されているのではないでしょうか。

 

何せ、亡くなる親も高齢ですが財産を引き継ぐ子供たちもまた高齢な時代になっているわけですので・・・。

 

 

 

 

 

 

銀行金利交渉は強気に

 

マイナス金利の影響でTIBORの金利が下がり続けています。

TIBORとは銀行間の取引金利のことで、銀行がお金を調達するときの金利のことです。これにスプレッド(上乗せ金利)を加算したものが借入金利となります。

 

TIBORは公表されていますので指標を見れば確認できますが、マイナス金利が始まった2月以降、順調に下がり続けています。

 

TIBOR(1ヶ月)の推移を見てみると、マイナス金利が始まった2016年2月には0.11182%、この記事を書いている2016年6月1日時点では0.03455%まで下落しており、大幅に減少していることが分かります。

 

201606

 

スプレッドについては、銀行のもうけとなる所なので何も交渉しなければ高く設定され、改定されることもありません。

つまり、同じような経営内容の会社であっても財務担当者の銀行交渉力の差でスプレッドは変わるということです。

ネットではスプレッド0.1を切って0.08で借りていますという記事も見かけました。

取引先とは厳しく交渉される社長も銀行交渉となると尻込みされる方が多いようです。上記内容を踏まえながら、粘り強く銀行交渉をされてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

Windows10に勝手になっちゃっても焦らないで!

 

7月末日で無料アップグレードのサービスが切れるWindows10ですが、それに伴いWindows10へのアップグレードを促すウィンドウが毎日のように表示されています。

このウィンドウ、大きく分けて2種類ありまして、通常の場合は普通に閉じても構いませんが『実行日時が表示されているウィンドウ』をいつも通り右上の「✖」で閉じると、表示されていたスケジュールでWindows10にアップグレードされてしまいます。

 

ここで絶対にしてはいけないのが、意図しないWindows10へのアップグレードに驚いてパソコンを強制終了することです。Windows自体のプログラムの書換えが行われている際に電源を切るとWindowsのシステムファイルが壊れ、パソコンが起動しなくなり、保存してあった大切なファイルが開けなくなる場合があります。

 

もし、Windows10へのアップグレードが意図せず始まってしまったら、とりあえずそのままアップグレードしてしまいましょう。Windows10にはアップグレード後、1か月の間であれば元のバージョンに戻せるプログラムが用意されていますので、何も心配することはありません。

 

Windows10にアップグレードして問題なのは、今まで動いていたソフトウェアがWindows10でも動作するかどうか?とソフトメーカーがサポートしているかどうか?です。動作が確認できてもメーカーのサポートが対応していなければ、その後のアップデートプログラムは提供されません。

その場合、新しいソフトウェアの購入や保守サービスの切換え等を考えなければいけません。Windows10にアップグレード後、1か月経過する間に今まで使っていたソフトウェアが普通に動作するか?を判断し対応する必要があります。

 

 弥生会計バージョン14以前や勘定奉行21バージョン5などの会計ソフトもWindows10へのメーカーサポートは行われておりませんので、注意が必要です。

 

Windows10への無料アップグレードは7月末日までで、それ以降は有料となります。Windows7のサポートが2017年までとか2020年までとか言われていますが、どちらにしてもサポートの切れたWindowsはXPのように業務では利用し辛くなりますので、当面の間パソコンを買い直す予定が無い場合は、無料の間にWindows10へのアップグレードをご検討されてはいかがでしょうか?

 

意図しないWindows10へのアップグレードから元のバージョンのWindowsへ戻したい場合は、長公認会計士事務所パソコンコンサルティング担当の有家までご連絡ください。お電話にて復元のお手伝いをさせて頂きます。

氣づき通信 平成28年06月企業

兄弟で相続争いをするのは普通のことだ

 

橘玲さんの最近の書物で『言ってはいけない残酷すぎる真実(新潮新書)』という本がよく売れています。これは、進化論と遺伝学で明らかになってきた、人の行動に関する研究成果を紹介している本です。その中に、こういう一節があります。

 

『人は自分と血縁関係にある近しい人に危害を加えようとはしない。だが、家族だからといって、なにもかも丸くおさまる訳ではない。

(中略)

イギリスの経済学者 ニック・ポータヴィーは、様々な「幸福」を金銭に換算している。

それによると、家族と死別したときの悲しみを埋め合わせる賠償額は、配偶者が5,000万円、子供が2,000万円に対し、兄弟はわずか16万円で友人(130万円)よりも少ない。

幼い頃は親しかった兄弟も、歳を重ねるにつれて疎遠になっていく。絆の価値がたった16万円なら相続が争続になるのも無理はない。』

 

小さい頃は文字通り血の繋がりを感じる兄弟も、歳をとっていけばいくほどそれぞれの家族が出来ます。親の目からはいつまでも子供(2,000万円)の価値があり、子供達兄弟の間でも同じように相互2,000万円の価値を感じていると思うかもしれません。

 

子供のころ仲良かった兄弟という記憶が親には残っている。しかし兄弟は他人の始まりという言葉もあります。

それぞれ家族ができ、親の家族、兄弟から離れていく。とすれば、賠償額が他人である友人の130万円よりも少ない、わずか16万円の価値しか兄弟に見ていない。という統計も納得できます。

このようになっている中で、親が亡くなった後に相続争いが起きる方が当然だとも言える訳です。

 

兄弟争いといっても弁護士を立てあって争うという激しいものではなく、ただ何となく遺産分割後不満足感をもっている兄弟がいる。勿論口に出しては言わないというようなレベルまで含めたら、争族というのは意外に多いように私の数多くの相続税の申告の経験から感じています。

 

相続が起きたとしても、ある一定の所で線引きが出来るような遺言書というものの必要性はだんだん高まってきていますし、認識されているのではないでしょうか。

 

何せ、亡くなる親も高齢ですが財産を引き継ぐ子供たちもまた高齢な時代になっているわけですので・・・。

 

 

 

 

 

 

資金運用の話

 

たまたま退職金等で現金があるという人であっても、困るのはどのような所で運用するのかという話です。

 

今世界的に低金利で、以前人気のあった海外の国債での運用はメリットがありません。日本政府が言うには円安だそうですので逆にいうと円高になれば元本そのものが毀損されます。と言っても、安全性の高い銀行の定期預金では1年定期で0.025%位ではないでしょうか。

 

日経新聞にいつも平均配当利回りの統計が載っています。これは、今東京証券取引所の一部上場株式を買った場合に、その株価に対して配当金をいくらもらえるか、いくらの配当利回りになるかというものです。

最近見てみましたら、今1.86%になっている。定期預金よりも随分高いように見えます。だとすると、株を買うのが正解なのか。

 

昔の配当革命、株価革命と言われた事を思い出します。昭和40年頃の話です。

それ以前は株価が値下がりする可能性があるから銀行預金よりも高い配当をもらわなければ株を買う人がいないのだ。ところが、日本の経済成長を通じて株は値上がりする可能性が高いから銀行預金に比べて配当金の利率は低いのがあたり前だという考え方です。

これがまた最近はっきりと配当の方が高いという時代になってきたという事は、株価が値下がりする可能性が高いという事なのでしょうか。

 

そういえば土地の値段等は、日銀のマイナス金利政策等でかなり上がっていますが、2,3年でピークをつけるのではないかと聞く事もあります。

人によっては株価が相当下がるという話も聞きます。いずれにしても厳しい話です。利息とか諦めて、定期預金にするしかないのでしょうか。

 

アメリカのほうの本を読みますと、アメリカの株式市場は上がったり下がったりしながら成長していくからS&P500インデックスやダウ平均等を買って長く持ち続ければいいというような株式運用を勧める本もたくさんありますが、アメリカは経済も人口も今後とも成長し続けるという見方の人が多いので正しいのでしょうが。

 

さて、日本ではどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

Windows10に勝手になっちゃっても焦らないで!

 

7月末日で無料アップグレードのサービスが切れるWindows10ですが、それに伴いWindows10へのアップグレードを促すウィンドウが毎日のように表示されています。

このウィンドウ、大きく分けて2種類ありまして、通常の場合は普通に閉じても構いませんが『実行日時が表示されているウィンドウ』をいつも通り右上の「✖」で閉じると、表示されていたスケジュールでWindows10にアップグレードされてしまいます。

 

ここで絶対にしてはいけないのが、意図しないWindows10へのアップグレードに驚いてパソコンを強制終了することです。Windows自体のプログラムの書換えが行われている際に電源を切るとWindowsのシステムファイルが壊れ、パソコンが起動しなくなり、保存してあった大切なファイルが開けなくなる場合があります。

 

もし、Windows10へのアップグレードが意図せず始まってしまったら、とりあえずそのままアップグレードしてしまいましょう。Windows10にはアップグレード後、1か月の間であれば元のバージョンに戻せるプログラムが用意されていますので、何も心配することはありません。

 

Windows10にアップグレードして問題なのは、今まで動いていたソフトウェアがWindows10でも動作するかどうか?とソフトメーカーがサポートしているかどうか?です。動作が確認できてもメーカーのサポートが対応していなければ、その後のアップデートプログラムは提供されません。

その場合、新しいソフトウェアの購入や保守サービスの切換え等を考えなければいけません。Windows10にアップグレード後、1か月経過する間に今まで使っていたソフトウェアが普通に動作するか?を判断し対応する必要があります。

 

 弥生会計バージョン14以前や勘定奉行21バージョン5などの会計ソフトもWindows10へのメーカーサポートは行われておりませんので、注意が必要です。

 

Windows10への無料アップグレードは7月末日までで、それ以降は有料となります。Windows7のサポートが2017年までとか2020年までとか言われていますが、どちらにしてもサポートの切れたWindowsはXPのように業務では利用し辛くなりますので、当面の間パソコンを買い直す予定が無い場合は、無料の間にWindows10へのアップグレードをご検討されてはいかがでしょうか?

 

意図しないWindows10へのアップグレードから元のバージョンのWindowsへ戻したい場合は、長公認会計士事務所パソコンコンサルティング担当の有家までご連絡ください。お電話にて復元のお手伝いをさせて頂きます。