気づき通信 平成30年10月特別号

 

 

 

所長のIT手習い そのⅡ「Evernote」

「Evernote」というソフトを紹介します。

パソコンなどで見ているページをあとで改めて見直したいな…というとき、どのようにしていますか?紙でout putしておきますか?

そのような時、パソコンで見たままのページをデータ保存しておけるインターネット上のクラウドサービスが「Evernote」です。 (https://evernote.com)

とりあえず残しておきたいと思った画面(パソコンのブラウザで見ている画面)や、メールデータやスキャナーで取り込んだ書類等、デジタル化されているものを保存しておくソフトです。
保存したままで、後日使わなくてもかまいません。名刺などでもスキャナーで読み込んで保存しておけます。
注)名刺については名刺に特化したソフトともいうべき「Eight(エイト)」というソフトもあります。

Evernoteでの保存は、クリック1回という感じで簡単に保存できます
データはクラウド上にありますから、会社のパソコンや自宅のパソコン、iphoneなどのスマートフォン、ipadなどのタブレット等、どの端末からでもEvernoteに保存したり、同じデータを見たり、データをフォルダーごとに整理したりすることができます。
保存できるのは、デジタル化したもの(例:webの画面やテキスト、音声、写真、ドキュメントファイル等)であり、アナログな情報はデジカメやスキャナーで取り込んでデジタル情報化して保存できます。
私も、事務所ニュースのネタになりそうなwebの記事などを、ここに保存しています。
言ってみれば、昔の新聞の切り抜きみたいなソフトです。

以 前
1.新聞からあとで使いたい記事を切り抜く
2.関連するクリッピングごとに紙の台帳に貼り付ける

Evernote
1.Ever noteに保存する
2.暇なときにEvernoteに保存する。後日データをEvernote内のファイルに整理する

※もちろん整理しなくても残っている

とにかく便利なソフトで、無料で使えます。ただし、大量に使うようになると有料になります。
一度使ってみることをおすすめします。

 


相続税の申告状況

平成28年度に相続税がかかるだけの財産を残された方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。
国税庁のデータでは、申告数、課税財産状況も東京国税局が圧倒的に多いです。福岡国税局をみると、広島国税局、仙台国税局より少ない状況です。
相続税の申告書は提出しても、配偶者控除の特例などにより、相続税の課税がない場合もあります。そのため、特に相続財産が1億円未満の被相続人は右側の申告数と実際に相続税がかかった人の数が違います。

 

業務の改善
書類のペーパーレス化

ペーパーレス化とは、資料を紙で打ち出すのではなくデータなどで共有し、紙の打出し・保存を減らすことです。
メリット、デメリットとして以下のような点が挙げられます。

メリット1.印刷コスト・保管コストの削減
印刷コスト・保管コストは日々で見れば大した金額にはなりませんが、年次で見れば大きな金額になります。
メリット2.輸送コスト・輸送時間の短縮
紙媒体の書類を郵送で送っている場合は、輸送コストもかかりますし、到着するまで仕事に取り掛かることができません。データで作成すれば送信と同時に到着しますのでタイムロスが発生しません。
メリット3.探す時間を削減
紙媒体で保管している場合は、積上げた書類の中から探す必要がありますが、データであれば検索をかけることで探しやすくなり、書類を探す時間を削減出来ます。また、データがクラウド上にあれば、いつでもどこでもデータを閲覧・承認することが出来ます。
メリット4.スペースの確保ができる
紙媒体では物理的に保管する場所が必要となりますが、データではそれが必要なくなるため、オフィス環境が快適になります。
メリット5.書類が風化しない。
紙媒体で保存する場合は、書類が風化して黄色くなったり読みづらくなったりすることがありますが、データでは風化する恐れがありません。

デメリット1.使用しているディスプレイによっては、文字が見えづらくて紙で確認したほうがわかりやすいことがある。
→使用しているパソコンのディスプレイを大きくするなどで対応可能。
デメリット2.資料を複数枚同時に参照することが難しい。
→ディスプレイを2つ並べて、同時表示することにより対応可能。
デメリット3.追加や修正などのメモの自由度が低い。
→最近では、文字を書き込めたりメモをする機能があるものがあるので対応可能。
デメリット4.データが消失した場合は、すべてのデータが無くなってしまう。
→週1回データの自動バックアップをとるなどで対応可能。

メリットも多く、デメリットも対応できるものが多いのですが、なかなかペーパーレス化は進まない会社が多いようです。会社全体をペーパーレス化するためには、抜本的な業務改革が必要であり、現場では少しぐらいコストや手間がかかっても今まで通りのやり方で業務が出来ればそれでいいと考える人が多いことが理由のようです。
一気に変えるのでは無く、まずは、経営会議の書類のペーパーレス化やタブレットなどを使用したパソコン会議を始めるなど、できるところから始めて少しずつ広げていくことが鍵になります。近い将来、キャビネットもなくなりパソコンしかないオフィスが当たり前になっているかもしれません。

 


データ自動取込

経理・事務作業の自動化が少しずつ、進んできているように感じます。
預金の仕訳入力作業を見ても、以前は通帳を記帳し、それをもとに仕訳を起こしていくという流れでしたが、今は、通帳取引をネットバンキングからデータで取り出し、それを会計ソフトに自動で取り込むということが広がってきています。

自動化するメリットは、3点あります。
メリット1.
ネットバンキングから取り込んだ時点で、預金残高が必ず合っているということです。人の手で入力する場合は、金額打ち間違いやけた違いなどで、最終残高がずれることがありますが、取込の場合はそれがありません。

メリット2.
取引ごとに 経費 ×× / 預金 ×× という仕訳を1行ずつ入力していましたが、取り込めば自動で仕訳されるため、取引件数が多い場合は入力にかかる時間を削減することが出来ます。

メリット3.
リース料の支払いや家賃支払いなど毎月同じ金額・内容のものは、会計ソフトが仕訳を覚えていてくれるので、確認する必要がなくなります。
経理が確認するのは、総合振込などの金額が変動するものや特別な入出金だけとなり、作業時間が短縮されます。

幣所のお客様では、弥生会計を使われているところも多いのですが、弥生会計の場合はネットバンキングで預金の取引データをCSVで吐き出し、スマート取引を使いCSVデータをコピー&ペーストすれば自動で仕訳を作成します。
登録する前に、自動で取り込まれた全仕訳が表示されますので、違っているところだけ修正すれば、そのまま取り込むことができます。

また、会計ソフトに取り込みに必要なデータを抜き出して弥生会計ベースに並びかえることができれば、全く別のシステムで打ち出した売上内訳や仕入内訳のデータをそのまま、仕訳として取り込んでいくことも可能です。
自動取込を進めることにより作業時間を半減させることができます。RPAの登場により、自動で作業を行うという概念が少しずつ浸透してきているのかもしれません。

働き方改革で、法定残業時間の削減や有休の強制取得などが実施されること、人手不足で経理事務員の募集をかけても全く集まらないということを考えれば、現状で改善できるところに手を打っておかなければ、今まで1人でやっていた作業を派遣の人を追加して対応しなければいけなくなるなど、人件費が増加する可能性があります。

 


軽減税率対策補助金
(消費税率アップ)

消費税軽減税率制度の実施に伴い対応が必要となる中小企業・小規模事業者等に対して、複数税率対応レジの導入や、受発注システムの改修等に要する経費の一部を補助することにより、導入が円滑に進むよう支援する制度です。(※リースによる導入も補助対象となります。)

≪申請類型≫
・A型…複数税率対応レジの導入等支援
・B型…受発注システムの改修等支援

≪申請受付期限≫
A型
B-2型 2019年9月30日までにレジの導入・改修を終え、支払いを完了
2019年12月16日までに申請(事後申請)
B-1型 2019年9月30日までに事業を完了することが前提
2019年6月28日までに交付申請、完了報告書は2019年12月16日までに提出

<A型…複数税率対応レジの導入等支援>
複数税率に対応できるレジを新しく導入したり、対応できるように既存のレジを改修したりするときに使える補助金です。
※レジを使用して日頃から軽減税率対象商品を販売しており、将来にわたり継続的に販売を行うために複数税率対応レジを導入又は改修する事業者を支援します。

補助率 ・基本的には、2/3
・1台のみ機器導入を行う場合で、かつ導入費用が3万円未満の機器については3/4
・タブレット等の汎用端末については1/2
補助額上限 ・レジ1台あたり20万円をとします
・新たに行う商品マスタの設定や機器設置(運搬費含む)に費用を要する場合は、さらに1台あたり20万円を上限に支援があります。
・複数台数申請等については、1事業者あたり200万円を上限とします。

<B型…受発注システムの改修等支援>
電子的な受発注システム(EDI/EOS等)を利用する事業者のうち、複数税率に対応するために必要となる機能について、改修・入替を行う場合に使える補助金です。
※電子的受発注システムを使用して日頃から軽減税率対象商品を取引しており、将来にわたり継続的に取引を行うために受発注システムを改修・入替する事業者を支援します。
B型は、指定事業者に改修等を依頼するか、事業者自身で行うかで2種類の申請方式に分かれます。補助対象については以下のとおりです。

・B-1型(受発注システム・指定事業者改修型)
システムベンダー等に発注して、受発注システムを改修・入替する場合の費用

・B-2型(受発注システム・自己導入型)
中小企業・小規模事業者等が自らパッケージ製品・サービスを購入し導入して受発注システムを改修・入替する場合の費用

補助率 ・改修・入替に係る費用の2/3
・補助対象範囲外の機能を含むパッケージ製品・サービスについては、初期購入費用の1/2を補助対象経費とし、これに補助率を乗じるものとします。
補助額上限 ・(小売事業者等の)発注システムの場合は1000万円
・(卸売事業者等の)受注システムの場合150万円
・両方の改修・入替が必要な場合は1000万円

 


頭の体操

1.海外旅行に行った太郎君はスイスではたくさん料理を食べたのに、フィンランドではあまり食べることが出来ませんでした。それはなぜでしょうか?

2.「?」に入る数字は何でしょうか?
警察署+天気=287
消防署+天気=296
天気+天気=?

3..三人の子供A・B・Cがいます。同じ服装と同じ髪形で全員男の子のように見えますが、一人だけ女の子がいます。そこでAに誰が女の子なのか聞いたところ、「他の二人のうちの一人が女の子だよ」と言いました。Bは「女の子なんていないよ」と言い、C「この三人で嘘ばかり言う子が一人だけいる」といいました。この子供たちは本当のことを言う子供2人と嘘を言う子供が一人います。このAの性別は?

 


笑い話

*口笛を吹いてください
歯医者での出来事。診療台に腰かけて早々、「口笛を吹いてください」と、歯科助手。
「ん?」と思いながらも吹いてみる私。
歯科助手の不思議そうな表情が気になり、聞き直すと、

「口紅を拭いてください」

*ネタばれ
以前、本屋で「衝撃!!親が犯人のミステリー特集」という恐ろしいコーナーがあった。
買う人はいたんでしょうか…。

*国語
国語のテスト前に問題を出し合っていた中学生の長男と次男。
長男の「擬音語にはどんなものがあるか」との問いに、

次男は「そうどすえ」と答えていた。

 

 


頭の体操 こたえ

1.「胃(イ)」が小さくなったからです。
スイス、フィンランド

2.354
それぞれの電話番号を表しています。
警察は110番、消防署は119番、天気予報は177番。
なので177+177=354となります。

3.男の子
女の子が一人いる前提なので、Bは嘘を言っていることになります。
他の二人は本当のことを言っているので、Aの発言からBかCが女の子になるのでAは男の子になります。

 

 

 

 

 

 

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